立ち稽古、開始!

◇2015.01.26
昨年よりちょっと遅いですが、昨日から「フィレンツェの麦わら帽子」本格的な立ち稽古が始まりました。
初日は期待される若きホープたちが集合して演出の中村敬一先生から演技指導を受けました。いよいよ物語、音楽が、舞台上に視覚化されてゆく、オペラ作りの中で一番わくわくする瞬間です。
シャンピニー侯爵夫人役(メッゾ・ソプラノ)の中川香里さんは、大学院オペラ科を修了したばかりで、幅広い音域をカバーする柔らかくて豊かな響きと、舞台映えするスマートで大柄なシルエットが特徴です。
第一幕に登場の不倫カップルの片割れ、軍曹役(バリトン)の清水勇磨さんも大学院オペラ科を修了し、昨年の東京音楽コンクールに入選、深くて柔らかい自然なイタリアの声を持つ成長株筆頭で、今回の舞台での大活躍が期待されます。
もう一人は主役のファディナール役(テノール)に抜擢され、今回、古巣の国立に久しぶりの登場を果たす金山京介さん。国立の学部から東京芸大の大学院オペラ科に進み、修了したばかりの、今や大活躍の期待の大型テノールです。昨年より数々の重要な公演に抜擢されますます期待が膨らんでいます。
今回の主役のテノール、ファディナールは、19世紀イタリアオペラの屋台骨であったベルカントの正統な流れをくむ声を必要とし、幅広い音域をカバーする明るくて滑らかな声と、ロッシーニに代表される曲芸的なアジリタなど職人的な声楽技術が求められる大役です。金山さんの大活躍に期待しています。
ニーノ・ロータは、そんな19世紀レパートリーのオペラ・ブッファを素晴らしく軽快で爽快な音楽で再現し、誰でも、無条件で笑いの渦に巻き込んでしまうような痛快なイタリアン・コメディーと、エンターテインメントを創り上げています。
この3人の期待のホープたちを取り囲む、実力派の素晴らしいキャスト達も間もなく合流してきて、ドラマに、音楽に、生命が注ぎ込まれていきます。
期待ばかりが膨らむ立ち稽古初日でした。

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    新年、あけましておめでとうございます。

    イタリア近現代オペラの演奏研究を進めてきた我が研究所部門もついに最終章を迎えます。
    世界的にも評価の高い国立音楽大学のモーツァルト研究、
    その中でも長い歴史と伝統を誇るそのオペラ研究の更なる進化を目指しての第一歩として、
    世界のオペラ劇場のレパートリーの中心であるロマン派後期のオペラをスタート地点として、
    イタリアの近現代オペラ作品群に焦点を当て、プッチーニ、マスカーニなどの研究を経て、
    幸せにもニーノ・ロータのユニークで懐かしい肌合いを感じるオペラ作品に巡り合いました。
    以後の3年間にわたる演奏研究の成果として「ノイローゼ患者の一夜」「内気な二人」
    「かしこいリス」「運転教習所」の愛すべき作品群の日本初演を担わせていただきました。
    最終章となった今2014年度、ロータの最高傑作と言われ、
    現代の世界のオペラ劇場の重要レパートリーとなった喜劇「フィレンツェの麦わら帽子」、
    フル・オーケストラ版全4幕の上演チャンスを頂き、ここにいよいよの年明けを迎えました。
    研究部門全員一丸となって素晴らしい舞台空間を繰り広げられるよう頑張ってまいります。
    本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

    2015年1月1日
    国立音楽大学音楽研究所
    オペラ演奏研究部門一同

    Il Cappello di Paglia di Firenze(2013.3.1)

    Il Cappello di Paglia di Firenze(2013.3.1)

    La scuola di guida (2013.3.1)

    La scuola di guida (2013.3.1)

    Lo scoiattolo in gamba (2013.3.1)

    Lo scoiattolo in gamba (2013.3.1)

      
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捧腹絶倒のオペラ笑劇「フィレンツェの麦わら帽子」を上演

2014ilcappello

2014年度フィレンツェの麦わら帽子

    国立音楽大学オペラ・プロジェクトでは、映画音楽の巨匠で、イタリア人作曲家ニーノ・ロータ(1911-1972)の、特別な心のこもったオペラ作品群に注目して、2011年から研究を続けて、「ノイローゼ患者の一夜」(2011、2012)、「内気な二人」(2012)、純愛劇「運転教習所」(2013)、お伽噺オペラ「かしこいリス」(2013)と立て続けに上演してまいりました。
    彼の極上のエンターテインメントであるラヂオ・オペラ、また彼の持って生まれた、まさに「天使」のように純粋無垢でまじめ、ちょっと茶目っ気のある性格が現れるお伽噺オペラ、これらが全部一つの作品に昇華されたのが、彼の最高傑作、捧腹絶倒のオペラ笑劇「フィレンツェの麦わら帽子」です。19世紀イタリア喜劇オペラを代表するロッシーニを彷彿とさせる軽快なリズムの上に、映画スクリーン上でこれでもかと聴衆を涙させた甘酸っぱいロータのメロディーがいっぱい詰まっっています。
    終戦間近い頃、疎開先のバーリの海辺の借家で、地元の音楽家たちの落ち切っていた気持ちを何とか盛り上げようと、生涯を通して彼の一番の理解者であり、協力者であった、ピアニストの母親エルネスタと一緒に、最初の台本の段階から作られました。
    裕福な若者ファディナールと、身重の新妻エレナは、田舎での結婚式を終え、今日はファディナールの家のあるパリでの結婚式とお披露目の楽しみな一日。一足先にパリに戻る途中のファディナールに突然の事故が…ファディナールの乗る馬が、道端で浮気中のカップルの女性の被る帽子をガブッと…。寸分違いのない同じ帽子が手に入らないと嫉妬深い夫のもとに帰れないと、浮気相手の将校を伴っての抗議をパリの家まで押し掛けられるファディナール…。一方、エレナは、父親と田舎からの結婚式の行列を連れてパリに到着するが…。パリの上級な社交界と初めてパリに来た田舎のお上りさんたち…抱腹絶倒のドラマが次から次へと展開し…愛する二人は最後にはどうなるのか?
    あとは見てのお楽しみです、どうぞ来年3月5日、ご予定ください。

国立音楽大学オペラプロジェクト2014年度公演
ニーノ・ロータ 
オペラ笑劇「フィレンツェの麦わら帽子」(全4幕完全上演)
Farsa Musicale “Il Cappello di paglia di Firenze”

    日時:2015年3月5日(木)18:00開演
    会場:国立音楽大学講堂大ホール / ¥1,000(全席自由)
    総監督/制作:小林一男
    指揮:河原忠之
    演出:中村敬一
    舞台監督:徳山弘毅
    演出助手/字幕作成:古川真紀
    原語指導/字幕翻訳:森田学
    出演:
    小林菜美/高橋薫子/金山京介/小鉄和弘/久保田真澄/森田学/
    中川香里/千葉祐輔/清水勇磨/その他プロジェクト受講生達
    合唱:オペラプロジェクト合唱団
    管弦楽:オペラプロジェクト・オーケストラ

チケット取扱い:(11月20日 発売予定)

    チケットぴあhttp://pia.jp/ セブンイレブン、サークルKサンクス、
    チケットぴあ店舗 TEL:0570-02-9999 (Pコード:246-750)、
    国立音楽大学書籍売店(宮地楽器)TEL:042-537-8200、
    宮地楽器小金井店ショールームTEL:042-385-5585

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戸口幸策「オペラの台本と音楽」(講演会)

toguchikousaku

戸口幸策先生

    毎年春に、私たちのプロジェクト活動のオープニング講演としてお話しいただいている、イタリア語・イタリア音楽史研究の重鎮、戸口幸策先生の待ち望まれた今年度の講演会を、この秋の最初のイベントとして開催いたします。 「オペラの台本と音楽」と題して、イタリアの歌の作られ方という興味深いお話をして頂きます。 プロジェクト授業もいよいよ実戦的な内容に入り、年度末の公演に向けてのスタートとなる貴重な講演会です。 学外からの聴講も自由です。 ぜひ沢山の皆様のご来場をお待ちしています。

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オペラの誕生(平凡社2006)

2014プロジェクト特別講演会

「オペラの台本と音楽」 ~イタリアの歌の作られ方~

講師:戸口幸策先生(成城大学名誉教授)

日時:09月25日 18:00~19:30
会場:国立音楽大学内オペラ・スタジオ


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